短歌のなかで句読点やカッコは使っていいの?
こんな疑問にお答えします。
句読点は短歌に使ってもいいの?
一般的な文章で使われる「。」と「、」。
「。」を句点「、」を読点と言うのですが短歌には使っていいのでしょうか。
結論から言うと使うこと自体に問題はありません。
ただ使用する際は意図をもって使うほうがいいと思います。
この歌は句点を使ったものです。
私は「。」で別れを強調したいと思いました。
そしてこちらは読点を使った歌。
私は「、」でハルとやさしく呼ぶ感覚、ゆったりとしたリズムを表現したいと思いました。
このように作者が意図をもって使うのであれば句読点は意味を持つ表現になり得ると思います。
カッコは短歌に使ってもいいの?
文章内で使う( )や「 」。
こちらも句読点と同様使用することに問題はありません。
ただ( )や「 」も意図をもって使うとよいでしょう。
こちらは( )を使った歌。
これは現実とは違う心のなかを強調したくて( )を使いました。
こちらは「 」を使った歌。
これはこの言葉を「あえて言っている感」を出したくて「 」を使いました。
( )や「 」も句読点と同様、使い方次第で短歌の表現の幅を大きく広げてくれる武器になります。
句読点やカッコは音数に数えるの?
最後に。句読点やカッコは音数に数えません。
ただ句読点などは入れることでリズムが変わるので、31音にうまくハマらない場合は音数を調整してみましょう。
なお音数の数え方や31音以外の歌について詳しく知りたい方は下記記事も読んでみてください。
本記事のまとめ
・句読点は使っていいが意図をもって使うといい。
・( )や「 」も使っていいが意図をもって使うといい。
・どちらも使い方は難しいが表現の幅を広げてくれる武器になり得る。
・句読点やカッコは音数に数えないが、読むリズムが変わるので注意。