
短歌のなかの比喩ってなに?
直喩と隠喩はどう違うの?
こんな疑問にお答えします。
比喩とは?
文章の表現技法のひとつ「比喩」。
短歌以外の場面でも使う機会があると思います。
比喩はざっくりいうと「なにか」を「なにか」に例えることです。
そして比喩は直喩と隠喩にわけることができます。
直喩とは?
直喩は「明喩」とも言います。
直喩とは「〇〇のような△△」「〇〇みたいな△△」と例える技法です。
ほかにも「〇〇の如く」などがありますね。
このように語句を用いて「はっきり例えていることを示す」のが直喩です。

例を出すとこんな感じ。
ここでは「みずうみ」を「涙目」に例えています。
そうすることで「みずうみ」に、あるいは歌全体に感情が付与されるような気がしませんか。
隠喩とは?
隠喩は「暗喩」とも言います。
これは直喩で使う「ような」や「みたいな」を使用せず「〇〇は△△だ」と例える表現技法です。

例を出すとこんな感じ。
ここでは「僕の目」を「宝石」と例えています。
こうすることで想い出の美化や、空と海の青々しさを表現したいと思いました。
このように比喩は使用することによって全く別の景色や物事をつなぎ合わせ、新しいイメージや感情を付与できる短歌における大きな武器のひとつです。
本記事のまとめ
・比喩はなにかを別のものに例えること。そのなかに直喩と隠喩がある。
・直喩は「~のような」や「~みたいな」などの語句を用いて例えること。
・隠喩は直喩のような語句を用いず「〇〇は△△だ」と例えること。
・比喩は短歌によく使われる技法のひとつ。使いこなせば表現の幅が広がります。