短歌のルール

短歌のルール④ 破調ってどんな意味?字余り?字足らず?

短歌の破調ってなに?
字余りや字足らずってどんな意味なの?

こんな疑問にお答えします。

破調とは?

 短歌をしていると「破調」という言葉を聞く機会があると思います。

 当たり前のように飛び交う言葉ですが、私は最初意味がわかりませんでした……。

 結論から言うと、破調とは字余りや字足らずなど31音の定型から外れることを指します。

字余りとは?

 短歌の定型は以前解説した通り5・7・5・7・7の計31音。

 字余りとは定型の31音より音数を多く詠むことです。

字余りの短歌
歌:ナカムラロボ

 上記の歌は7・7・5・7・7の計33音。

 本来5音であるはずの初句が7音になり字余りとなっています。

字足らずとは?

 字足らずとは逆に定型の31音より音数を少なく詠むことです。

字足らずの短歌
歌:ナカムラロボ

 上記の歌は4・7・5・7・7の計30音。

 本来5音であるはずの初句が4音になっています。

破調(字余り・字足らず)はどんな効果があるの?

 破調は定型を崩すことでその部分を強調したり、長い言葉を詠み込んだりできます。

 破調は上手く使わないとリズムが崩れて読者に「わかりづらい」と思われる場合もあります。破調にする箇所は一箇所にして他を定型に収めるなど、読者が読みやすい形を目指してみましょう。

破調は複数個所に入れても問題はありません。慣れてきたら色々な形に挑戦してみましょう。

本記事のまとめ

・破調とは字余りや字足らずなど定型31音から外れること。

・字余りは31音より音数が多いこと。

・字足らずは31音より音数が少ないこと。

・破調は意図をもって使うとその部分を強調したりできる。

次のステップ
おすすめ記事

-短歌のルール
-, ,