短歌の破調ってなに?
字余りや字足らずってどんな意味なの?
こんな疑問にお答えします。
破調とは?
短歌をしていると「破調」という言葉を聞く機会があると思います。
当たり前のように飛び交う言葉ですが、私は最初意味がわかりませんでした……。
結論から言うと、破調とは字余りや字足らずなど31音の定型から外れることを指します。
字余りとは?
短歌の定型は以前解説した通り5・7・5・7・7の計31音。
字余りとは定型の31音より音数を多く詠むことです。
上記の歌は7・7・5・7・7の計33音。
本来5音であるはずの初句が7音になり字余りとなっています。
字足らずとは?
字足らずとは逆に定型の31音より音数を少なく詠むことです。
上記の歌は4・7・5・7・7の計30音。
本来5音であるはずの初句が4音になっています。
破調(字余り・字足らず)はどんな効果があるの?
破調は定型を崩すことでその部分を強調したり、長い言葉を詠み込んだりできます。
破調は上手く使わないとリズムが崩れて読者に「わかりづらい」と思われる場合もあります。破調にする箇所は一箇所にして他を定型に収めるなど、読者が読みやすい形を目指してみましょう。
破調は複数個所に入れても問題はありません。慣れてきたら色々な形に挑戦してみましょう。
本記事のまとめ
・破調とは字余りや字足らずなど定型31音から外れること。
・字余りは31音より音数が多いこと。
・字足らずは31音より音数が少ないこと。
・破調は意図をもって使うとその部分を強調したりできる。