皆さんはAmazonが提供する電子書籍サービスkindleをご存じでしょうか。
その中には月額980円で沢山の書籍を読み放題で利用できる「kindle unlimited」というサービスがあり、そこには短歌関連の書籍も多数含まれています。
この記事ではそのなかから私が特におすすめしたい4冊を紹介します!
※書籍は令和4年10月1日時点でkindle unlimitedに収録されているものです※
はじめてのやさしい短歌のつくりかた(作:横山未来子)
こちらはタイトルのとおり短歌の基本から心構えまで、わかりやすく解説された短歌教本です。
一読すれば短歌のいろはがしっかり分かることはもちろん、沢山の名歌を交え解説されているため様々な歌にふれることもできます。
短歌に興味はあるけどどうやって詠んだらいいかわからない……。
短歌を詠みはじめたけど少し行き詰っている……。
そんな方にまっさきにおすすめしたい一冊です。読めばきっとあなたの作歌のヒントになるはず。
最初からやり直してください(作:宇野なずき)
Twitterなどを中心に歌を発表している歌人、宇野なずきさんの第一歌集。
宇野さんの短歌は斜に構えた毒のある視点から詠まれ、SNSでもたびたび話題になっています。
『最初からやり直してください』 6ページより引用
ひとはみなひとりではない ひとはみなひとりではないなんて最悪
この一首を詠むだけで宇野さんの歌の面白さが伝わるかと思います。
「ひとはみなひとりではない」というある種テンプレ化した「いい言葉」をあげながら、後半はそれを真っ向から否定するひねくれっぷり。
だけど「正直わかるな……」と思っているのはきっと私だけではないはず。
毒っ気のある歌で日ごろの鬱憤を晴らしたい……そんなあなたにおすすめの一冊です。
O脚の膝(作:今橋愛)
こちらは歌人今橋愛さんの第一歌集。
今橋さんは独特なひらがなの使い方や歌の表記方法を駆使し、独自の作風を確立しています。
『O脚の膝』 55ページより引用
もちあげたりもどされたりするふとももがみえる
せんぷうき
強でまわってる
上記の歌は改行を二回使って主体のゆっくりとした視線移動や心の空虚さを表現しています。
昨今ほとんどの短歌が一行書きで表記されるなか、こちらの歌集は改行や空白を多用しレイアウトにまでこだわった歌を楽しむことができます。
また定型外の歌も多く、短歌と詩のはざまのような読み口も特徴のひとつ。
一般的な歌集とは少し違う変わった歌集が読みたい方には特におすすめです。
短歌リズムのある暮らし(作:三上りょう)
こちらは短歌・写真・エッセイを一緒に楽しめる新しいタイプの歌集。
『短歌のある暮らし』 37ページより引用
ベランダに猫を逃がした日は少し風に名前をつけるみたいに
流れるような言葉遣いで詠まれた歌は、きれいな写真と合わさることでより一層魅力的に見えてきます。
短歌⇒写真⇒ショートエッセイの順に構成されているため、常に新鮮な感覚で飽きずにページをめくることができる一冊。
短歌の世界のみにとどまらない、新しい短歌の魅力を知りたい方におすすめです。
最後に
現在kindle unlimitedでは月額980円が無料になるキャンペーンを実施しています。
kindle unlimitedを初めて利用する方は30日間無料で利用できるので、これを機に一度試してみてはいかがでしょうか。無料期間中に退会すれば料金発生なしで楽しむことができます。
ご興味ある方は⇩のバナーからぜひ詳細を確認してみてください。