
短歌の句切れってなに?
どんな種類があってどんな意味があるの?
こんな疑問にお答えします。
短歌における句切れとは
以前解説した通り短歌は五つの句から構成されています。
簡潔に言うと句切れとは句と句の間に生じる文の切れ目のことです。
切れ目を見つけるポイントはそこに句点(。)が打てるかどうかです。
句切れの種類と効果
句切れは初句で切れる場合は「初句切れ」、二句だと「二句切れ」と呼ばれます。
そしてそこから順に「三句切れ」、「四句切れ」、「句切れなし」となります。

上記の歌は初句切れの短歌です。
初句切れを使うことで初句が強調されています。ここでは早く春が来てほしいという主体の願いを強調するために句切れを使いました。そしてさらに強調するために初句の後に空白も使っています。
句切れのなかでも特に初句切れ・二句切れは該当箇所の強調に繋がりやすいので意識して使ってみましょう。
句切れと空白は必ずしもセットで使う必要はありません
句切れは自然と入るもの
前述したように強調したいと意識して使う場合もあれば自然と入ってしまう場合もあります。

上記の歌は三句切れですがどこかを強調したいという意図はありません。短歌は詠めば自然と句切れが入ってくるもの。句切れは意識して使うと武器になりますが意識しすぎて「ここに句切れがあるとまずいかな?」など考えすぎず詠んでみましょう。
句切れが複数入る場合
句切れはひとつの歌に複数入る場合もあります。

上記の歌は二句切れと四句切れ、二つの句切れが入っています。珍しい形ではありますが短歌のルール上問題はないので自身の歌に複数の句切れが入っていても気にせず大丈夫です。
本記事のまとめ
・句切れとは句と句の間に文の切れ目が入ること。
・句切れを使うことで歌の一部を強調することができる。
・句切れは意識せず自然に入る場合もあるので気にしすぎないように。
・ひとつの歌に複数の句切れが入る場合もある。