
短歌で固有名詞を使うとどうなるの?
どんなメリットやデメリットがあるの?
こんな疑問にお答えします。
固有名詞とは
固有名詞とは「他のものと区別する具体的な名詞」をさします。
例えば「北海道」などの地名、「織田信長」などの人名がこれにあたります。
短歌における固有名詞
短歌に固有名詞を入れると情景がより具体的になります。

上記の歌は地名を具体的に出すことで「主体は上京しているのだろう」という想像を読者にさせ、主体と故郷の距離感からにじみ出るさびしさを感じてほしいと思いました。
固有名詞のデメリット
固有名詞は情景の具体化を助ける一方、その固有名詞を知らない人には情景が浮かびづらいというデメリットがあります。

シド・ヴィシャスはパンクバンド「セックス・ピストルズ」のメンバーで伝説的なパンクロッカーです。
シドを知っているひとは彼の表情などが浮かび情景が具体化されますが、シドを知らない人からすれば情景は全く具体化されないでしょう。
熱心な読者は「シド・ヴィシャス」を調べてくれるかもしれません。ですが読者全員がそうしてくれるとは限りません。固有名詞を使う場合はそういったデメリットもあると踏まえたうえで詠んでみましょう。
この記事のまとめ
・固有名詞とは具体的な人名や地名など他のものと区別する名詞。
・固有名詞を短歌に入れると情景を具体化することができる。
・その固有名詞を知らない人にはイメージしづらくなるデメリットもある。