
短歌のいちごつみってなに?
どんなルールなの?
こんな疑問にお答えします。
いちごつみとは
いちごつみとはペアを組んで歌を詠み合うゲームのようなものです。
ルールは相手の詠んだ一首から一単語を選びそれを詠み込んで歌を返すというものです。
例えば、

上記のような歌が相手から送られてきたとき「市バス」という単語を選び、

「市バス」を詠み込んだ上記のような歌を返す。そして相手は今回選ばれた単語「市バス」以外の単語を上記の歌から選んで返す。これを繰り返していきます。
いちごつみの細かいルール
私の知っている範囲だと、
・「二単語」以上詠み込むことの禁止
➡上記の歌だと「市バス」だけでなく「陽だまり」も詠み込むのはダメ。
・選んだ語の活用を変更することの禁止
➡「座る」という語を選び「座った」に変更して詠み込むのはダメ。
このあたりが人により場合により変わる気がします。私の場合、上記の細かいルールは「自分では守る」ようにしています。相手の方には強制せず、なるべくゆるく楽しめるようにしています。このあたりはひとそれぞれ考え方があると思いますので、自分と相手が一番やりやすい方法を模索してみましょう。
いちごつみのメリット
いちごつみをすることによるメリットとして、
・短歌のストックが増える
・普段詠まない単語を詠める
・相手の作風と影響し合い歌の幅が広がる
主に上記の三つがあげられると思います。ただいちごつみをSNSなど公共の場で行うと既発表扱いになりますので、短歌のストックを増やしたい場合はTwitterのDMなどクローズの環境で行うようにしましょう。
いちごつみの相手を募集する方法
Twitterで「いちごつみの相手を募集します」と投稿するのが最も簡単だと思います。募集の際には、
・何名までの募集か
・お互い何首ずつ出すか(大体10首~50首ずつが多い)
・歌に対する感想の有無
・返信のペース(早め~遅め)
上記のような情報を一緒につぶやくとよいでしょう。私は2名の方と、25首ずつ、感想は言いたいときだけ自由に、返信ペースは返せるときにいつでも、という条件でしていたことがあります。いちごつみは歌人にとって非常に刺激のある経験のひとつです。興味がある方は是非やってみてください。
この記事のまとめ
・いちごつみとは相手の歌から「一単語」選びそれを詠み込んで歌を返すこと。
・歌を返す際には相手が選んだ単語と同じ単語を選ばないこと。
・二単語以上詠み込みの有無など細かいルールもあるが気になる場合は相手に確認。
・いちごつみは普段の作風から飛び出せる良い機会。
・いちごつみの相手募集はTwitterなどでするのが簡単。